2005年01月01日 月 CHILDHOOD 2005年 詩 風呂敷で包んだ洗面器のなか石けん箱はカタカタ鳴った洗いたての髪が夜風に吹かれてひんやりとした湯気のにおいがまだ残っている銭湯の帰り道母はひたすら黙って歩くついてゆくわたしは少し早足硬い沈黙夜空には煌々と月「お月さんが一緒に歩いてる」磁石に吸い付けられるようにそう思った砂利道に生えた黒い木製の電柱は隣までの距離がやけに長い明かりと明かりの間にはさまれた空間は夜の空より暗い気がしたどこかで犬がけたたましく吠えた「手を・・・」飲み込んだ言葉が白い息になるそのとき母はつめたくて明るい月だったけして追いつくことのない月だった2005.1.1
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